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最後の育休を楽しむうさぎ31歳のブログ

私が体に悪そうな知育菓子を子供に買ってあげる理由 ねるねるねるねを例に

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先日、長女が保育園を早退した日、自宅での暇つぶしにスーパーでこんなお菓子を買ってみました。

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これはねるねるねるねで有名なクラシエフーズが発売している、新しい知育菓子です。

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付属の粉と水のみを材料にして、テーマに沿ってお菓子を造形していくポッピンクッキンというシリーズの1つで、

たのしいおまつりやさんという商品です。

 

こういった知育菓子に対して、

添加物たっぷりで体に悪そうと思ってる人は結構多いと思います。

 

私の子供の頃の知育菓子といえば、

ねるねるねるねでした。

その頃「知育菓子」という言葉はありませんでしたが…

 

私の母もねるねるねるねには良いイメージがなかったようで、買ってもらえることはありませんでした。

 

祖母の家に遊びに行った時だけ母に内緒で食べることができる特別なお菓子でした。

 

ねるねるねるねラムネ味のパッケージ右下には

保存料、合成着色料ゼロと記載があります。

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しかし、添加物がゼロなわけではありません

 

私はそのことを知っていますが、わが子に知育菓子を買ってあげようと思いました。

 

この記事では、ねるねるねるねを例に、

私が知育菓子を買ってあげても良いと判断した理由についてまとめてみました。

 

 

 

ねるねるねるね のからくり

はじめに、ねるねるねるねというお菓子の仕組みを簡単に説明します。

パッケージの中には2種類の粉、プラスチックのトレー、スプーン、トッピングが入っているパターンが多いと思います。

 

トレーに1番の粉と水を入れて混ぜた後、2番の粉を入れるとお菓子の色が変わって膨らむというパターンがねるねるねるねの王道です。

この出来上がったふわふわのお菓子にトッピングをして食べるのです。

 

 

それでは、お菓子の色が変わる理由を説明します。

 

1番の粉はアルカリ性着色料が入っており、 2番の粉に酸性酸味料が入っているため、2つの粉を混ぜることによって色が変わります。pHによって色が変化する色素の性質が利用されているのです。

 

お菓子が膨らむ理由は、1番の粉に重曹、2番の粉にクエン酸が含まれているためです。重曹クエン酸を混ぜると発泡する性質が利用されています。

 

ナチュラル洗剤を使用したお掃除がSNSで流行っていますが、このような発泡する性質を利用して汚れを浮かしているのです。

 

 

原材料の表示

パッケージおもてには保存料、合成着色料ゼロと記載がありました。

本当かどうかパッケージ裏を詳しく見てみました。

 

ここからは、各原材料について個人的に調べたことを記載しています。

 

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食品の部分

原材料名を見てみると、まず最初に砂糖、粉あめ、ぶどう糖、卵白粉末、でん粉、水あめとあります。

 

加工食品の品質表示基準により、原材料名は使用されている重さ順に表示することになっています。

 

ほとんどが糖分で、お菓子にとろみをつける材料として卵白粉末でん粉が含まれていることが分かります。

 

添加物の部分

原材料名の表示の/(スラッシュ)以降の部分が添加物になります。

 

酸味料、重曹、香料、増粘多糖類、乳化剤、炭酸カルシウム、着色料とあります。

 

酸味料クラシエの公式HPによるとクエン酸を指しているようです。

 

重曹も先程使用されていることを説明しました。食品用の用途としては焼き菓子の記事を膨らませるために使用することで馴染みがあると思います。

 

香料が使用されています。

この写真の商品はラムネ味ですので、香料を使用しないと味を表現できないので仕方がない部分ではあります。

しかし、他のブドウ味であっても無果汁で香料を使用しています。

 

増粘多糖類は食品に粘り気やとろみを付けるために使用される添加物です。

このお菓子の特徴である、ねるねるさせるための材料なのでしょう。

 

乳化剤は加工食品には当たり前に使われてしまっている添加物で、材料同士を混ざりやすくする性質があるために使われることがあります。

乳化剤にも様々な種類があり、中には注意が必要な乳化剤がありますが、乳化剤と一括表示されてしまうため気になる添加物です。

 

ねるねるねるねでは、どの乳化剤が使用されているかは公式HPでも公開されていません。

 

炭酸カルシウムは膨張剤として使用されることの多い添加物です。

他の子供向けお菓子でもよくありますが、カルシウムが配合されていて体に良いとアピールしているものって結構ありますよね。

この炭酸カルシウムが栄養強化剤としても機能しているのでしょう。

他のカルシウム配合を謳うお菓子では、卵殻カルシウムが使用されているものもあります。

 

着色料 

着色料として、スピルリナ青・カロチノイド・クチナシ・果実色素と記載があります。

 

スピルリナとは、らせん形をした小さな藻のことです。スピルリナ含まれる青色色素であるフィコシアニンを商品化し、食品用の青色の着色料としているのです。

 

カロチノイドとは赤系の天然色素を総称した呼び方です。様々な微生物、動植物を由来とする750種類以上のカロチノイドがあるそうです。

ねるねるねるねでは赤キャベツの葉由来の色素を使用していると公式HPに記載がありました。

 

クチナシ色素はその名の通り、クチナシの果実を由来とした色素で、黄色・赤・青の3色を得ることができます。

クラシエの公式HPでは、ねるねるねるねの黄色にクチナシ色素を使用していると記載されています。黄色の色素はクチナシの実を水やエタノール加水分解して抽出するようです。

 

果実色素とは様々な果実から抽出された色素の総称です。果物の果汁は食品として使用されることが多いですが、果実色素は添加物として着色を目的として使用されることが多いようです。

 

このように調べてみると、確かに合成着色料は使用されておらず自然由来の着色料を使用していることが分かります。

 

ねるねるねるね は体に悪いのか

ねるねるねるねにはいくつかの添加物が使用されていること、保存料・合成着色料は使用されていないことが分かりました。

 

日本で食品添加物の使用は安全性が認められた範囲での使用が法律で許可されています。

添加物にも天然添加物と指定添加物に分けられ、食品添加物全てが悪であるかというと

私は個人的にはそれは違うと考えています。

 

しかし、積極的に摂取するべき物ではないのは確かです。

私は食べて生きていくために必要な範囲での摂取は仕方のないことだと考えています。

 

そう考えると、ねるねるねるねは体に良くはないけど悪でもないというぼんやりとした結論になってしまいました。

 

極端に良いか悪いかの2択にしてしまうと、ねるねるねるねは体に悪い側にあるかなと個人的には思います。

 

他の食品との添加物の比較

 一般的に体に良さそうと思われそうなおやつについて、添加物がどれくらい含まれているか調べてみました。

 

シリアル

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栄養たっぷりで健康的なイメージです。

お菓子を与えるよりこちらをおやつとした方が良さそうですよね。

 

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添加物として、グリセリン・加工デンプン・クエン酸鉄Na・乳化剤・酸味料・酸化防止剤・栄養強化のためのビタミン類が使用されています。

 

ねるねるねるねのパッケージに表示されていた乳化剤・酸味料が使用されていますね。

 

和菓子

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あんこを使用した和菓子は甘いですが、昔からあって安心なイメージです。

 

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膨張剤・乳化剤・ソルビトールが使用されています。

乳化剤には大豆由来と表示してくれているのでアレルギーの方への配慮がされています。

 

ウエハース

 

あるカルシウム入りウエハースの添加物の表示は、卵殻カルシウム・乳化剤・膨張剤・香料・ビタミンDとありました。

 

膨張剤・乳化剤ねるねるねるねでも使用されていましたね。

 

ヨーグルト 

 

スーパーでよく見る苺の味のヨーグルトの添加物の表示は、トレハロース・紅麹色素・乳酸カルシウム・増粘多糖類・香料・甘味料とありました。

 

ねるねるねるねと同じ増粘多糖類が使用されています。ヨーグルトの滑らかさを出すために使っているのでしょうか。

 

さらに、原材料にいちご果肉を使用していても、着色料として紅麹色素を使用していますし、香料も使用されています。

 

このように体に良さそうなイメージの食品であっても、加工食品である以上必ず添加物は入っています。

 

使用されている添加物名を比較してみると、「添加物だらけだから」という理由でねるねるねるねだけを排除するのはおかしいという事に気が付くと思います。

 

知育菓子の使い方

先程、加工食品である以上添加物は含まれているという説明をしました。

しかし、安全な量であってもできるだけ食品添加物の子供への摂取を避けたいという方は多いと思います。

 

知育菓子を子供に買ってあげようかなとちょっとでも思う方は、知育菓子の買い方を工夫すれば良いかと思います。

 

購入の頻度

私はスーパーに買い物に行った際に、子供にお菓子を毎回買ってあげるわけではありません。

それは、ねだればいつでも買ってもらえるという考えを持たせないためです。

 

欲しい物が本当に必要か考えてから購入するという、小さい時から必要な訓練だと思っています。

家に以前買ったお菓子が残っていないか、買ったらいつ食べる予定なのか考えさせています。

 

さらに知育菓子は値段が高いものもあること、食べる際に粉をこぼして汚したり、親の手助けが必要になる場面もあるので、特別な時に買ってあげています。

 

今回購入に至った際は、長女が保育園を早退し、元気だけど念のため自宅で過ごして体調の変化を様子見ようという状況でした。

天気が良いのに外で遊ぶことを我慢していたので、特別にと買ってあげました。

 

結果、親子で協力して作ったので長女は母親である私をきょうだいの中で独占できてとても嬉しそうでした。できあがった小さなお菓子をもったいないと大事そうに食べている姿を見て、買ってあげてよかったなと思いました。

 

食べ物についての教育

最初に知育菓子をねだられた際には、いつも買っているお菓子より値段が高いこと、作る際に部屋を汚すこと、弟の誤飲の可能性を理由に買ってあげていませんでした。

 

最近長女は食品が何からできているのか、体に良いのか悪いのかについて興味を持ち出しました。保育園での保健士の食育に関する話がきっかけだと思います。 

 

先週はちくわとマグロの刺身が何からできているのか聞かれました。

まだ5歳なので、加工食品と素材そのままの食品の違いは理解していません。

 

そこで、今後はスーパーに行った際に食品パッケージの表示を見せて、できるだけ原材料表示の少ないものの方が体に良いということを教えていこうと考えています。

 

現在のように加工食品が身の回りに溢れている状況で、やみくもに否定するのではなく食品の選び方について教えてあげることも親として大切だと考えています。