わが家には、約2ヶ月半の早産により未熟児で産まれた1歳の息子がいます。
離乳食の進め方は、普通に産まれた2人の上の子達とは全く異なりました。
そこでこの記事では、発達の遅い早産児の息子の離乳食の進め方についてまとめています。
離乳食のスタート時期
現在よく言われる離乳食のスタートは生後5,6か月からです。
早産児の息子にとって生後6か月は、修正月齢で3か月頃にあたります。
首もすわっていない状態でしたので、離乳食を始めるには発達が未熟でした。
主治医からは、離乳食はとにかくゆっくりで良いからと言われていました。
また、早産児の子は母乳やミルクをずっと飲ませるようにとも言われました。
母乳やミルクに含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)が脳の発達に良いのだそうです。
そこで私は、修正月齢で6か月にあたる生後9か月で離乳食をスタートさせました。
一般的に「おすわりができるようになったら」、「大人が食べているのを見てモグモグ口を動かすようになったら」がスタート時期の目安と言われていると思います。
息子の場合はおすわりも全くできず、モグモグもしない状態でのスタートでした。
その他の発達の様子についてはこちらにまとめています。
離乳食初期
おすわりができない息子に離乳食を与えるにはバンボが役に立ちました。
10倍粥からスタートするために、私は敢えて市販のフレーク状のおかゆを購入しました。
息子は胃食道逆流症と診断されたことがあり、嚥下に不安があったためです。
どうしてもお米からお粥を作ると、白湯で伸ばしても粘り気が出てしまいます。
市販のフレーク状のお粥は、お湯で伸ばした後に冷めてしまってもサラサラしていました。
とにかくゆっくり進めようと考えていたため、2箱分無くなるくらいまではお粥のみを1日1回与えていました。
その後は、フリーズドライタイプのほうれん草やにんじんを増やし、野菜を食べれるように進めていきました。
また、お粥はお米から作って与えるようになりました。
私は炊飯器で0.5合お粥を炊き、ハンドブレンダ―を使って米粒を細かくしてから小分けにフリージングしていました。
3人目にして初めて離乳食作りにハンドブレンダ―を購入したのですが、すりおろしたり、あらごししたりという作業が省略できるので本当に便利でした。
ハンドブレンダ―ならスイッチを押して5秒もすれば、野菜も何でもペースト状にできました。
完全ミルクの息子には、この頃1日にミルクを240ml×5回飲ませていました。
まだ、栄養はほとんどミルクから摂っています。
離乳食中期
離乳食をスタートしてから2か月程経過し、ステップアップをしました。
食事の回数は増やさずに、食べ物の内容を変えていきました。
一般的には遅いですが、やっとここでタンパク質を与え始めました。
滑らかなお粥に、野菜1品、タンパク質1品という内容です。
絹豆腐をつぶして与えることから始め、タラのほぐし身、鶏挽肉、ヨーグルトと挑戦しました。卵はアレルギーが怖いのでまだ与えることはしていません。
息子は固形物をとにかく嫌がり、滑らかではない物はベーと出してしまいました。
そこで、私は生協のポーションタイプの離乳食に頼ることにしました。
野菜と鶏肉がしっかり入っているのに、ペースト状なので息子も嫌がらずに食べることができました。
冷凍された状態で届くので、電子レンジで500Wで1分加熱するとこのようになります。
そこにフリージングしておいたお粥も混ぜて、リゾットのようにして与えました。
他にもトマト味、コーン味のポーションがあり、メニューのバリエーションを増やすことができて便利でした。
お粥以外にもパン粥や、赤ちゃん用素麺を混ぜてパスタのようにして与えたこともありました。
離乳食後期
お粥の粒の大きさを少しずつ大きくして慣らし、固形物も柔らかければ歯茎で潰せるようになってきました。
離乳食をスタートしてから5ヶ月程経過し、1歳2カ月を超えた頃でした。
そこでポーションタイプの離乳食は卒業し、大人と同じメニューから取り分けて、食べやすくしてから与える方法にステップアップしました。
この頃、ミルクを1日に200ml×4回飲ませていました。栄養はミルクで十分に摂れます。
そのため、離乳食は栄養バランスをあまり考えずに、食材や食事の習慣に慣れる事を優先させました。
1日2回〜3回に食事回数を増やし、家族と同じタイミングで食べるようになりました。
基本的にメニューは具沢山のお味噌汁や野菜スープに、ご飯やパンを合わせるだけの手抜きメニューです。
野菜スープ作りには生協のミックスベジタブルが役立ちました。
よくあるミックスベジタブルと異なり、グリーピースの代わりにインゲンが入っており、さらに玉ねぎまで入っています。
上の子達はグリーピースが嫌いなので、家族みんなで食べることができる野菜スープが簡単に作れました。
大人のメニューが与えられないような時は、ストックしておいたレトルトパウチの離乳食をご飯にかけて食べさせることもありました。
忙しい時は、バナナを刻んでヨーグルトをあえただけの時もあります。
上の子が卵アレルギーを持っているため、この時期もまだ卵は与えていません。
ストローデビュー
さらにこの頃、ストローで麦茶を飲む練習を始めました。
小さな紙パックの子供用麦茶をお風呂の時間に浴室に持参し、湯船に浸かりながら飲ませて練習しました。
子供は初めから「ストローは吸うもの」とは理解できません。
そのため、子供がストローをくわえた瞬間に紙パックを指で押してピューッと麦茶を出してあげます。
歯で噛んだ時は出さず、唇を使ってハムっとくわえた時だけ押し出します。
これを繰り返し、「ストローはくわえると麦茶が出てくる」ということを覚えさせます。
それを覚えると、自分から麦茶が欲しくてストローを吸うようになります。
こうして息子は半月もかからずにストローで麦茶が飲めるようになりました。
湯船の中で練習したのは、こぼれても私が気にならないためです。
ストローをマスターしたら、食事の際にマグで麦茶も与えるようになりました。
今までは夜間に欲しがって起きるため、1回だけミルクを飲ませていました。
しかし、マグで麦茶が飲めるようになったので、夜間断乳をしました。
息子の場合、夜間断乳は3日で成功しました。
おかげで朝まで寝てくれるようになりました。
まとめ
この記事を書いているのは、息子が1歳3か月(修正1歳)の頃です。
現在も離乳食後期のパートで記載した内容と同じような食事を摂っています。
息子の場合は医師の指示通りミルクをなるべく長く飲ませるつもりなので、離乳はまだ先です。
発達の遅い息子の離乳食で心掛けたのは、当たり前ですが本人のペースに合わせてあげる事でした。
育児書通りには絶対にいかないので、離乳食メニューのみ参考にして、進め方の部分は完全に無視しました。
ミルクをたっぷり飲ませながらの離乳食なので、栄養面は深く考えずにかなり手抜きをしていました。
正直言って面倒な離乳食作りは、スーパーでは手に入らない生協の便利な商品に本当に助けられました。
離乳完了後も使える小さな子供向けの食べやすい商品がたくさんあるので、これからもお世話になるつもりです。
早産児のお母さんは、同じ時期に産まれた子や離乳食の本に書かれている事と比べて焦ったり落ち込んでしまう事もあると思います。
普通に産まれたわが家の長男は、スプーンが大嫌いで全く離乳食を食べてくれませんでした。
生後10か月の頃、長女が食べ残したポテトフライを自分から手掴みで口に運んだのがスタートです。
私はポテトばかり長男には与えてしまって今に至りますが、気付けば色んな物を食べれるようになっていました。
子供によって個人差が本当に大きいので、本人のペースに合わせて離乳食を進めてあげるのが最善だと私は思っています。