わが家の次男は、産まれてからNICUに約2ヶ月半入院していました。
そこで私は毎日の面会のため、人生初めてのNICU通いを経験しました。
わが子に会えるという気持ちだけが、産後で心身共にボロボロの私を動かしてくれていたように思います。
この記事では、長期のNICU通いで役に立った物事など私の個人的な経験についてまとめています。
※NICU入院の経緯はこちらにまとめています。
【目次】
わが家の状況
初めにNICU入院時期のわが家の環境について前置きしておきます。
家族構成は夫と4歳の長女、3歳の長男の4人家族のもとに次男が産まれました。
出産直前まで私はフルタイムで働いていたため、
長女と長男は認可保育園に通っていました。
そのため、平日の朝8時半から夕方4時半までは子供達を預けることができる環境にありました。
自宅から病院までは電車で約1時間かけて通っていました。
病院が遠方のため、平日は私が、週に1度休日に夫が面会に行っていました。
搾乳について
わが家の次男は妊娠29週で産まれてしまった早産児でした。
そのため、本来の予定日近くまでの約2か月半は確実に退院できないことが、医師からの説明によりあらかじめ分かっていました。
つまり、最低でも約2カ月半は自宅での搾乳を継続するという事です。
3時間おきの1日8回の搾乳を2カ月半。
今持っている手動式搾乳機で乗り越えられるか考えた際に、私は即座に無理だろうと判断しました。
そこでベビー用品レンタル会社から病産院用の電動搾乳機を退院までレンタルしました。
レンタル費用はかかりましたが、手の腱鞘炎も防げ、夜中の搾乳が楽であったことからレンタルして大正解でした。
母乳量もたくさん出る体質ではなかったので、手動では全く母乳量が足りなかったと思います。
母乳に直接触れるポンプの部分はレンタルではなく購入することになりますが、私は使用後に洗浄消毒してフリマアプリで中古品として出品しました。
ポンプは中古品でも需要があったので、結果的に出費を抑えることができました。
ポンプは1セットしか購入していなかったので、毎回の洗浄・消毒の作業が大変でした。
そこで、時間に余裕のある時はミルトンによるつけ置き消毒、外出前や夜中の搾乳後はスチームバッグによる電子レンジ消毒で乗り切りました。
メデラ(medela) 電子レンジ除菌バッグ(5パック) クイッククリーン スチームバッグ
電子レンジ消毒専用容器も売られていますが、
消毒容器の洗浄が手間に感じたので使い捨てのスチームバッグを選びました。
スチームバッグは日本では販売されていないため、
並行輸入品を購入して使用していました。
使用方法の通り使用すれば袋が破裂するといったこともありませんでしたし、
搾乳機と同じメーカーのメデラのものなので安心して使うことができました。
電子レンジ消毒はポンプの乾燥も早くできるため、忙しい時には助かりました。
※搾乳グッズにかかった費用についてはこちらの記事で触れています。
産後2か月頃から母乳の出が悪くなってきたため、
母乳が良く出るというハーブティーを試しに購入してみました。
私は特に効果を感じることができなかったのですが、
温かい飲み物をガブガブ飲めばハーブティーではなくても効果があるのではと個人的には思いました。
また、病院での搾乳時や直接母乳を飲ませる練習の際には、
前開きのシャツが役に立ちました。
シャツであれば胸の部分だけボタンをあけることができ、
産後のブヨブヨのお腹部分は隠せるので便利でした。
私はユニクロのリネンシャツやレーヨンブラウスを毎日着まわしていました。
帝王切開後の電車通いについて
私は緊急帝王切開による出産で1週間入院した後にNICU通いが始まりました。
術後1週間なのでまだお腹の傷の痛みも強く、
初期の電車通いは苦痛で仕方ありませんでした。
もう妊婦ではないですし、回りから見れば術後だなんて全く分かりません。
帝王切開後の母親が1人で毎日電車に乗っていることなんて稀ですよね。
そこで実母に勧められて、
最初の1週間は折り畳みの杖を持って乗車しました。
駅の階段の上り下りも楽になりますし、
すれ違う人が距離を空けてくれるのでお腹に他人がぶつかる恐怖から救われました。
精神面について
今後への不安や次男が自宅にいない寂しさ、
正期産で産んであげられなかった罪悪感など様々な負の感情が入り交じり本当につらい時期でした。
産後のホルモンバランスの変化のせいもあったと思います。
つらい気持ちを紛らわすために私が行ったことを紹介します。
部屋に写真を飾る
次男と自宅で一緒に過ごせない寂しさを解消するために、入院中の次男の写真をきょうだいの写真と共にリビングに飾りました。
複数の管に繋がれて他人が見たらギョッとする写真かもしれませんが、それでも自分にとっては可愛い可愛いわが子なので飾るとついつい見てしまいました。
病院の助産師さんからも、
自宅での搾乳時はわが子の写真を見ながら行った方が搾乳量が増えることもあると教えてもらいました。
カレンダーを作る
毎日の面会時には必ずデジカメで次男の写真を撮っていました。
そこで私は、My365というアプリを使用してカレンダー風に記録を残していきました。
このアプリは1日1枚だけ写真を投稿でき、
月ごとにカレンダーのように写真を残すことができます。
写真がたまっていくと次男の成長がよくわかるので、自分の励みになりました。
上の子達とよく遊ぶ
自宅にいる時間は上の子達と触れ合う事を優先しました。
上の子達と過ごす時間は寂しさを感じませんでした。
子供達も私たち家族に大変な事が起きているという事は感じ取っているようで、
この時期はいつもと様子が違いました。
長女が保育園の登園拒否をし始めたので、
私の面会と長女の保育園をお休みし1日一緒に過ごした日もありました。
美容院に行く
面会に行くのを1日お休みして、気分転換に美容院に行ったことがあります。
しかも、いつも通っているお店ではなく初めての美容院に行ってみました。
気分転換が目的だったので、思いっきり髪型を変えてみたのです。
仕事をしていたのでもともと黒に近いダークブラウンの髪色でした。
そこで、「外国人風カラーにしてください」とオーダーし、
3時間かけてブリーチとカラーを繰り返して別人のような髪型になりました。
長時間は胸が張って辛かったです…
家族や友人はもちろん、翌日NICUの看護師さんもビックリしていました。
髪型を変えたからと言って、わが子への不安がなくなるわけではありません。
しかし、気分転換には確実になったのと、話のネタになり看護師さんとのコミュニケーションが増えたことが私にはプラスになりました。
あまり参考にはならないと思いますが、気分転換は大事だと思います。
まとめ
次男の入院中はただでさえ不安定な気持ちの中、
毎日面会に行かなくては、母乳量を増やさなければと精神的に追い込まれてしまうこともありました。
しかし、毎日面会に行けば退院が早まるわけではありません。
母乳がどうしても足りなくてもミルクが貰えます。
悩んでもどうにもならないことに振り回されるのではなく、
子供と離れている間に、出産のダメージからしっかり回復することを優先した方が良いです。
NICU入院中は適度に気分転換をしながら、
母親が元気に赤ちゃんを自宅に迎え入れることができるように過ごしておくべきだと今は思えます。
もしNICU入院中の赤ちゃんのいるお母さんがこの記事を読んでいるのであれば、
肩の力を抜いて面会を楽しんで欲しいと思います。