タイトルの通り、先日うさぎは人生初めての自動車事故を経験してしまいました。
うさぎのうっかりが原因の対物事故で、相手方も自分もケガが無かったのが幸いです。
そこで本記事では、実際の事故発生から保険会社による過失割合の交渉や、保険使用の判断、保険金支払いまでについて実体験を紹介していきます。
1.事故の状況
この事故はうさぎが国道にて信号待ちをしている状態からスタートします。
信号待ちの先頭から数えるとうさぎは3台目で停車していました。
うさぎは前の車との車間距離を、約2メートル程空けて停車していたと記憶しています。
この停車位置というのが、うさぎの進行方向から見て左手から伸びてくる小さな道との交差点になっていたのです。
そして赤信号待ちの最中、うさぎはふと進行方向右手の工事現場に目線を動かし、そのままボーっと工事作業員の動きを見ていたのです。
そして進行方向の信号が青になったため、アクセルをゆっくり踏んだ瞬間、うさぎの視界の左側に白い乗用車が現れ、ブレーキを踏む前にボコンと大きな音がして衝突してしまいました。
うさぎには一瞬の出来事でしたので、車を降りて相手の方の話を聞きました。
相手方は国道に進入するために左折しようとしていたとの事でした。
信号待ち中にうさぎが気付いていないので、うさぎが空けていた車間に車の頭を50㎝程出して信号待ちをしていたそうです。
そこへ、うさぎがそのまま前進してきたとの事でした。
とってもヘタクソですがペイントで事故状況を作成してみました。
この状況では明らかに前方不注意のうさぎ側が悪いため、謝罪をし警察を呼び事故証明を作成してもらいました。
「あぁ交差点で工事なんてよそ見するからやめてくれ」
「相手方だって、うさぎが気付いていないの分かっていて車の頭を出すなんて、当たり屋と同じではないか」
自分が悪いのは分かっていたのですが、悔しくて悔しくてくだらない考えが頭の中をグルグルと巡りました。
2.損害の状況
損害の状況はというと、うさぎの車は左前のバンパーとフォグランプの回り?が凹みました。
相手方の車は右前のバンパーに擦り傷が3本付いていました。
うさぎの車の損害部分の写真です。
事故当時は、相手側の車体の修理費は数万円で、うさぎの車の修理費の方が高額だろうと予想をしていました。
3.自動車保険の内容
<車両保険>
保険金額:320万円
自己負担額:1回目5万円、2回目10万円
車両保険の自己負担額とは、車両の修理費が自己負担額を超えた場合に、保険会社が整備工場に自己負担額を引いた額の修理費を支払うというものです。
わかりにくいので以下の例を出します。
修理費用:20万円
車両保険の自己負担額:5万円
過失割合:8対2
この場合、保険会社が修理費用のうち15万円(20万円-5万円)を整備工場に支払い、自己負担額である5万円を自分で支払わなければなりません。
さらに過失割合により、相手の過失分2割は自己負担額に充てられるため、5万円のうち4万円は相手の保険会社から支払われます。
よって、上記の例の場合に自分の支払う金額は1万円となります。
このような自己負担額を設定する代わりに、車両保険料は割引がされます。
車両保険料は自動車保険料全体の中で占める割合が大きく、うさぎは節約のため自己負担額を5万円に設定していました。
<対物保険>
保険金額:無制限
自己負担額:無し
相手の車への補償については全く心配の必要のない内容になっています。
4.事故後に行う事
保険会社に事故報告を行い、まずは自動車整備工場に自分の車を修理に出しました。
入庫の際、うさぎの車両保険は5万円の自己負担額が設定されていることを業者の方へ伝えました。その際、修理費は5万円を超えるだろうと教えてもらいました。
整備工場に入庫後は、保険会社に入庫先の情報を伝えます。
あとは保険会社の担当者が業者と連絡を取り、損害の確認から支払までを行ってくれます。
5.保険会社の示談交渉
続いて、事故の過失割合についての示談交渉が保険会社同士で始まります。
最初に 自分の保険会社の担当者から過失割合の希望を確認されました。
相手方は停止していたとの事なので、こちらの過失が100%と考えている旨をと伝えようとしまいましたが、思い留まりました。
そこで、こちらの不注意が原因なので過失割合は当然こちらが大きいと考えていると伝え、具体的な割合の言及は避けました。
自動車事故における過失割合というのは、保険会社が決めるのではなく、過去の判例に基づいて保険会社が相手側と交渉して決定します。
思い留まったのは、最初から100対0でも良いと伝えてしまうと、過去の判例に照らし合わせた結果、もしも相手側に過失を請求できる状況であっても、交渉がスムーズにいくよう100対0にされてしまうのではないかと考えたからです。
この後ネットで今回の事故状況と似ているパターンの過失割合について調べたところ、進路妨害によって相手に過失が発生する場合もある事が分かりました。
後日、保険会社の担当者より連絡があり、相手方の保険会社を通して確認した、相手の要望を教えてくれました。
予想通り、相手方は過失0を主張しているとの事でした。
さらに、相手方の保険会社の営業店まで直接出向き、紙に書いて状況説明を行い、とても強いトーンで過失0の主張を保険会社に行ったようでした。
そもそも自動車保険とは、事故において過失が発生した場合に、契約者に代わって相手側と示談交渉をするという契約になっています。
よって、過失0を主張する場合には過失が発生しないので自分の保険会社は介入できなくなります。
したがって、自分で相手側の保険会社と示談交渉を行わなければなりません。その場合、素人である個人では圧倒的に不利になります。
そこで弁護士特約というものが活きてきます。
そして今回の交渉において、相手側は弁護士が交渉の窓口になったようです。
このような状況を踏まえると、相手にこれ以上過失を求める場合は裁判になるだろうとの事でした。裁判になった場合、相手は状況説明を詳細に行えるが、こちらは相手の車に気付いた瞬間にぶつかったという事実しか説明できず不利ようです。
そこでうさぎは面倒な事になるのは嫌なので、100%こちらの過失で良いと保険会社の担当者に伝え、事故対応を次に進めてもらいました。
6.示談交渉の結果と保険金支払い
<損害額>
うさぎ:約23万円
相手方:約22万円
損害額=修理金額ですが、予想以上に高額で驚きました。特に相手側の金額にビックリです。ちょっとの擦りキズだったでしょうと…
そして、自分の車の修理も完了した頃に保険会社から連絡が入りました。
予想外の結果でしたが、担当者が勝手に示談交渉をしてくれた結果、なんと過失割合が9対1に決まったとの事でした。
保険会社としても余計な保険金支払いは利益に影響するため、保険金支払額を抑えたいのでしょうが、果たしてどのように交渉したのでしょうか。
<保険金支払い>
整備工場への支払い:保険会社より18万円(23万円ー自己負担額5万円)
うさぎへの支払い:2万3000円(相手側過失1割の分)
相手側修理先への支払い:保険会社より20万円(うさぎ過失9割分)
今回の事故では、全体で約40万円程の損害が発生しました。そのうち、うさぎの実際の負担額は2万7千円程で済みました。
がしかし、翌年度の自動車の更新時から3年分等級が下がるため、保険料が上がります。
このように翌年度以降の保険料アップが気になる場合、保険使用した場合としなかった場合の保険料の差額を出してもらうよう保険会社に依頼する事ができます。
うさぎの場合は差額は3年間で約9万円だそうです。
よって、保険を使用するのは仕方なかったと思います。
7.さいごに
結果としては、人生初めての事故に対して保険会社に良く対応してもらい満足しています。
相手方は過失が発生し恐らく不満でしょう…
初めて自動車事故を起こした場合、今後どのような事が起きて、どうすれば良いのか不安になると思います。
そんな時にこの記事が少しでも参考になってくれれば良いです!