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最後の育休を楽しむうさぎ31歳のブログ

極低出生体重児の1歳までの成長まとめ 発達の遅れや感染症リスク

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わが家の極低出生体重児の次男が無事に1歳をむかえました。

 

1年前の私は、小さく産まれた次男を見て、この子は生きていけるのか?生きたとしてもどうやって成長していくのか?と不安で不安で押しつぶされそうな精神状態でした。

 

自分の回りに早産や低体重児を出産した経験のある人がいなかったため、情報が無いことがより不安を大きくしていました。

 

同じようなNICUに通う他のお母さん話しかけることもできない状況でした。

 

そこで自分と同じように早産児、低体重児を出産された方の不安が少しでも小さくなればと、次男の1歳までの発達の様子をまとめてみました。

 

※早産となった経緯はこちらにまとめています。

usagicolor.hatenablog.com

 

 

 

 

出生からNICU・GCU入院中まで

 

産まれたばかりの様子

妊娠29週0日目での出産で、出生体重は1067g。

出産後すぐにこども病院のNICUに入院し、保育器に入りました。

 

産まれてすぐに自発呼吸ができたので人工呼吸器は挿管せず、CPAP(シーパップ)を付けていました。出産前に行ったステロイド注射のおかげかもしれません。CPAPとは機械で圧力をかけて酸素を気道に送るマスクのような装置です。この頃は毎日無呼吸発作を繰り返しています。

 

※出産前のステロイド注射についてはこちらの記事で記載しています。

usagicolor.hatenablog.com

 

出産直後の検査では心臓、肺、脳、消化器官に異常は見つからず、黄疸の治療で光線療法を受けました。

 

栄養を強化し赤ちゃんの発育を助けるために、母乳にHMSという強化パウダーを混ぜたものを口からチューブで注入しています。

 

生理的体重減少で生後3日目には6%程まで体重が落ちました。

普通の赤ちゃんでも体重減少が起こることは上の子達の時の経験で分かっていたので、体重が1000gを切っても不安はありませんでした。

 

生後2週間

体重は1114g、この頃に黄疸の光線療法が中止されました。

 

未熟児貧血のためにインクレミンという鉄剤が投与され始めます。

通常赤ちゃんははお腹の中にいる時に胎盤を通して母体から鉄分が移行され、鉄分を蓄えて産まれてきます。

しかし、早産児はそれが少ないために鉄不足となるのです。

 

また、無呼吸発作はまだまだ繰り返しています。臨月頃までの赤ちゃんは呼吸中枢が未発達で、この時期の無呼吸はよくあることと医師から説明されました。

 

酸素の補助はCPAPから鼻へのカニューレに変わりました。

 

生後1か月まで

体重は1523g、生後26日目で酸素補助器具が外れ、保育器内の酸素濃度が高くした状態で管理されるようになりました。

しかし、未だに無呼吸発作は繰り返しています

 

また、未熟児くる病防止でアルファロールというビタミンDのお薬が投与されるようになりました。

 

生後2か月まで

体重は2186g、生後42日で保育器の屋根が外され完全に自発呼吸のみとなり、体温のみヒーターで管理されてました。

無呼吸発作は1日に数回続いています。

 

生後55日目にコットで生活するようになります。

 

生後59日目より母乳を直接飲む練習を始めています。乳首を口にふくませると吸い付きますが体力が無いため、まだ2口で寝てしまうような状態でした。

 

母乳を飲む練習が始まり、栄養チューブが口から鼻へと変わりました。 

 

退院

生後86日、体重2872gで退院が決まりました。

体重は増えていたため退院の目安は、24時間一度も栄養チューブに頼らず、必要なミルク量を口から飲めるようになることでした。

よって、退院時は栄養チューブは外れています。しかし、母乳では疲れてしまって必要量は飲めないままの退院でした。

 

わが家の次男は、看護師さんに哺乳瓶で母乳を飲まされている時に何度もむせて無呼吸状態になるため、胃食道逆流症の検査をしたところ診断に繋がりました。

そこで退院後は、哺乳瓶使用時には胃食道逆流症用のとろみのあるARミルクを飲むことになりました。

 

 

 病院かamazonでしか手に入らず、価格も高いことが難点でした。

また、次男はこのミルクを飲むと下痢が本当に酷かったです。

しかし、無呼吸が怖いので自宅でも飲ませ続けました。

 

下痢によるおしりかぶれが予想されたので、医師にアズノールという抗炎症剤の軟膏をいくつも欲しいと退院前に依頼しました。

 

退院前の他の検査では幸いにも異常は見つからず、インクレミンシロップの投与と胃食道逆流症の経過確認が自宅への持ち帰り事項となりました。

 

同じNICUの卒業生には、自宅で栄養チューブや酸素療法を継続しなければいけない子やたくさんの投薬がある子もいました。

 

退院時には看護師から、「普通の子よりは手をかけてあげなきゃになるよ」と教えてもらいました。

 

生後3カ月(修正2週間)

自宅に帰ってからの次男は体力がついてきて母乳がしっかり飲めるようになりました。

ARミルクも続けています。

 

退院したばかりなので完全に自宅に籠った生活でした。

しかし、1番心配していたRSウィルスに感染して救急搬送され、こども病院に舞い戻り1週間入院をしてしまいました。

 

生後4ヶ月(修正1か月半)

体重は約4500gまで増えました。この頃はあやすとニコッと笑うようになりました。脳が発達している証拠ですので安心しました。

 

下痢が酷いので普通のミルクを哺乳瓶で数回飲ませてみたところ、むせることがなくなったので、ARミルクを止めることができました。

 

生後4ヶ月ですと一般的には首すわりが完成する頃ですが、次男は修正月齢通りの成長で首はまだぐらぐらです。

 

生後2か月から始まる四種混合などの予防接種は入院のために受けられず、やっと始めることができました。遅れを取り戻すために1日に4種類も注射をすることもありました。

 

生後5か月(修正2か月半) 

体重は5340gです。生後3カ月でRSウィルスにかかってしまいましたが、この頃から春まで毎月1回のシナジスの接種が始まりました。

 

その他の感染も怖いですが、親戚や友人(大人のみ)を自宅に招いて次男のお披露目をし始めました。しかし、外出は病院のみに留めています。

 

この頃の次男は自分の手を発見したようです。ハンドリガードと呼ばれるらしいです。

 

usagicolor.hatenablog.com

 

生後6か月(修正3カ月半)

体重は6140gになり、成長曲線の範囲の中にやっとはいることができました。

 

うつぶせにしてみていましたが首はまだ上がりません。

 

近くにおもちゃを持っていくと片手で握るようになりました。手が自分の意志で少しずつ動かせるようになり、指しゃぶりを始めました。

 

また、あやすとケラケラ声を出して笑うようになりました。

 

首すわり・寝返り

生後7か月(修正4ヶ月半)頃に寝返りができるようになったのと同じくらいで、うつぶせの状態から首を上げるようになり、首すわりが完成しました。

 

ずりばい

生後9か月(修正6か月半)からずりばいを始めました。この頃から動き回るようになって身体が引き締まってきたように感じます。

 

後回しにしていた家の中の安全対策を、急いでするきっかけになりました。

 

 

おすわり 

生後8か月(修正5か月半)後半からバンボに座らせてみました。少しずつ腰や背中の筋力がついてきているようですが、1歳(修正9か月)でも腰はすわっておらず、自分からお座りをすることはまだありません。

 

生後11か月に受けた自治体の検診では、理学療法士からおすわりの練習をするよう指導がありました。

 

離乳食

生後9か月(修正6か月半)から離乳食を始めました。

 

早産児は2歳くらいまでミルク(母乳)を飲ませるよう医師から指示されています。これはミルク(母乳)の脂肪分が脳の発達に良いためだそうです。

そのため離乳食の進め方はゆっくりで、ミルクの量を減らさないようにしています。

 

胃食道逆流症があったのでむせずに飲み込めるか心配で、市販のフレーク状のおかゆから始めてみました。米から自分でおかゆをペースト状に作ると粘り気がありますが、フレークならお湯で溶いてサラサラな状態にできるためです。

 

 

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歯の生え始め

生後10か月(修正7か月半)で下の歯が1本生えてきました。

続けて1歳までに下の歯がもう1本と、上の歯が1本生えました。

歯が生える直前は異様によだれが増えていました。

 

感染症について

NICU・GCUを退院後1週間でRSウィルスに感染してしまいました。

 

長男が数日前に高熱を1日だけ出し、その後咳が続いていました。恐らく長男がRSウィルスにかかり、それが次男にうつった可能性が高いです。

 

次男は熱はなく咳をし始めたと思ったら鼻水が出始め、鼻づまりで苦しくて母乳が飲めなくなり、次第に呼吸が苦しそうで顔色が悪くなったので救急車を呼びました。

 

NICU入院中は次男の無呼吸発作を何度も目の前で見てきましたが、病院にいたので安心でした。しかし、自宅では私には蘇生できないため怖くてたまりませんでした。入院が決まりものすごく安心したのを覚えています。

 

入院中には看護師から、兄弟が風邪を引いたら隔離するようアドバイスされました。

 

数日で血中酸素濃度が改善したため1週間の入院で済み、幸い気管支炎になることはありませんでした。

 

1歳になるまでの間は病院以外の外出はできるだけ避けていました。

 

その間、2週間続いた鼻風邪を1度ひき、他には1歳になる前に高熱を1度出しました。この熱は突発性発疹だったようです。

 

RSウィルス感染の経験から鼻水による呼吸困難が怖くて仕方なかったので、3人目の育児で初めて電動鼻水吸引器を購入しました。

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なんで上の子の時に買わなかったんだろうと思うくらい便利でした。

口で吸うタイプの吸引器は使ってましたが、100%吸った自分に風邪がうつっていました。

 

鼻水で可哀想と心配する暇があるなら、早く機械買って吸ってあげなさいと過去の自分に言いたいです。

 

今現在は新しいモデルが出ているようです。 

 

集団生活について

上の子の保育園継続のために次男を1歳になったばかりの4月に保育園に入園させなければなりませんでした。

 

しかし、主治医からは感染症リスクが高いためにできるだけ集団生活は避けるようアドバイスされました。

 

そこで、主治医に診断書を書いてもらい行政にかけあったところ、1歳での入園は待ってもらえることとなりました。

 

さいごに

早産、低体重、胃食道逆流症のみで大きな疾患の無い次男ですが、健康面では心配が尽きない1年でした。

 

発達面では修正月齢で考えても少し発達が遅いかなと感じています。上の子達の発達が早かったので余計に心配です。

回りの同じ月齢の子と比較しないよう心がけています。

 

上に幼児の兄弟が2人もいて常に家の中がうるさいので、次男の脳には良い刺激になってくれていると思います。

 

小さなのんびり屋さんの次男の成長を、今後も家族みんなでゆっくり見守っていこうと思います。